“長寿”が多い「サルディーニャ島中部」「沖縄北部」の人が毎日繰り返していること仕事の合間にコーヒーを飲んだり、甘い菓子でリラックスしたりすることをルーティンとしている人がいる。そこにはリスクが潜んでいる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

ビジネスで成功している起業家たちは、生活や仕事でルーティンを実践していることが多い。スティーブ・ジョブズ氏は瞑想を習慣としていたし、ジェフ・ベゾス氏は早起きを実践している。朝のニュースチェックや出勤前の靴磨きなど、世の中にはあらゆるルーティンが存在する。良いルーティンがあれば、体に悪影響を及ぼしかねないルーティンもある。書籍『医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68』(牧田善二著、ダイヤモンド社)を参考に、ビジネスパーソンが陥りがちなルーティンを紐解く。(文/鈴木 舞)

仕事のパフォーマンスを
上げるルーティンの良い効果

 ルーティンとは、決まった動作や手順、日課を指す言葉だ。手順化させたTo Doは「ルーティンワーク」と呼ばれている。ルーティン化するとTo Doの取りこぼしを防げるため、タスクの完成度が上がりやすい。

 山口大学が発表した論文では、タスクの前にルーティンを行うことで、集中力や作業精度が上がることが報告された。ルーティンをうまく組み込むことで、ミスの予防や気持ちの切り替え、パフォーマンスアップを狙えるのだ。

 ただし、良いルーティンがある一方で、知らず知らずのうちに、危険なルーティンに陥っている恐れがあるのをご存知だろうか。

 仕事ではオン・オフの切り替えが必要だ。そのため、集中力が必要な仕事の直前や疲労を感じたときに、ルーティンを組み込むビジネスパーソンは少なくない。たとえばコーヒーを飲んだり、甘い菓子でリラックスしたりすることをルーティンとしている人がいる。ただし、このルーティンにはリスクが潜む。