企業はどうすべき?今、組織と個人が確認すべきこと

 しかし、オミクロン株がこの国でも同時流行することは不可避であろう。これまでの株とは異なり、新型インフルエンザ並みの拡大速度で同時流行することを今後は想定しなければならない。それは、医療機関の混乱やひっ迫だけではなく、社会生活やインフラへの影響も想定して対応、考えるべきである。

 例えば、職場で欠勤者が同時に複数人出た場合に仕事にどう影響が出るのか、どう対応するのか。医療機関の問題だけでなく、一般企業、もっとも大切なのはライフラインを担う方々にはそれを今から想定していただきたい。

 欠勤者が続出した場合にも事業継続ができるためにはどうしたらいいのかという想定をもって、現時点から対応を各企業、職場でその行動計画を話し合い確認しておく必要がある。

 2008年前後に「新型インフルエンザにおける事業継続計画」を策定している企業や団体、組織も多くあると思われる。もはや、当時の担当者も移動、もしくは不在となっているかもしれないが、それを確認しておくことを強くお願いしたい。

 さらに個人レベルでは、今後自宅療養での準備をお勧めしたい。第5波のときにも自宅療養者が多く出たが、オミクロン株ではその数をはるかに凌駕した数の自宅療養者が発生すると想定される。

 次回は、自宅での療養の準備のために用意すべきものをまとめたい。

 ちなみに、血圧の薬など毎日服用すべき薬がある方は、この機になるべく多くもらって備えておくことをお勧めしたい。