ワクチン接種しても、半年経てば予防効果は10％!? オミクロン株の基礎知識

　軽症の定義はあくまでその時点で「肺炎になっておらず、酸素飽和度が96％以上を保てている」というものであって、糖尿病などの重症化リスクがある方は、悪化を見越して入院する場合もあります。

　また新型コロナに感染すると、症状として倦怠感（だるさ）、激しい咳、味覚障害、嗅覚障害が出る事もあり、1ヵ月以上遷延することもあります。

　そして風邪との最も大きな相違点は、「Long Covid」と呼ばれる新型コロナの後遺症に苦しめられる可能性を有していることです。

・改善しない味覚障害、嗅覚障害
・「ブレインフォグ」と呼ばれる頭に靄がかかったような感覚、集中力・思考力の低下
・脱毛
・倦怠感、呼吸の苦しさ、咳が長期間続く

　こういった後遺症について、最近は一時期に比べてメディアで取り上げられることが少なくなったので再度周知しておきますが、現在も後遺症に悩まされている人は大勢います。

　オミクロンの「人から人への移りやすさ」を考慮すると、これまでの変異と同じ、またはそれ以上に恐れる必要があると言っても過言ではないと思っています。

では、どうすればいい？

　これまでの約2年間で日本人が行ってきた感染対策である、

・マスク（できれば不織布のもの）をつける
・三密を避ける
・手洗い、うがいをする

　これらを油断せず引き続き愚直に徹底していくことです。そして可能な限り、3回目接種を早急に済ませておくことに尽きます。