そもそも葬儀とは?
葬儀社に連絡をする前に、葬儀にまつわる必要最低限の知識をインプットしておきましょう。葬儀に慣れている人などいませんが、葬儀社との打ち合わせでは、普段聞き慣れない専門用語がたくさん出てきます。
まず「葬儀」は、通夜、葬儀式、告別式、火葬までを包括する言葉として使われます。
「通夜」とは、葬儀式・告別式の前日に親族や親しい友人などのゆかりの深い人が集まり、夜通し灯りを消さずに遺体を見守る儀式をいいます。「夜通し」ということが通夜の語源となっています。
現在では、防火の観点から、18時から始め21時には儀式を終える「半通夜」が多くなっています。通夜は葬儀式・告別式の前日に行うのですが、斎場の予約状況や、友引(六曜の1つ)や年末年始の休業日と重なり、葬儀式・告別式をすぐには行えないこともあります。
六曜って何のこと?
日本の暦において「その日の運勢を示したもの」です。大安・友引・先勝・先負・赤口・仏滅があります。
友引に葬儀を行うのは、「友を冥土に引く」という理由から不吉とされ、多くの斎場は、友引を休業日としています。
土日祝日も大抵の斎場は営業していますが、年末年始だけは休業している場合がほとんどです。まずは、葬儀式・告別式の日程を決め、その後に通夜の日を決めることになります。
葬儀式と告別式の違い
葬儀式は、親族や親しい友人が故人の冥福を祈るための宗教的な儀式です。告別式は、会社関係者や近所の人などと、今生のお別れをするための社会的な儀式と位置づけられています。
このような意味合いの違いから、葬儀式では読経(お経を読むこと)を主とし、告別式では弔辞(亡くなった方を弔うスピーチ)や焼香が主とされています。