皆さん、少しイメージしてみて下さい。
自分を売り込まなくても、一生お付き合いできるお客様を集められる人というのはどんな人でしょうか?
さまざまな考え方がありますが、ひとつ確実に言えることは、「他の人ではだめ、この人でなくては」と思ってくれるファンをたくさん、持っている人といえます。
この「ファンを持つ」にはどうすればよいのか。
当たり前のことと思われるかもしれませんが、まず「自らの強みを把握し、その強みを強く求めているのは誰なのかを知り」、そしてここが重要ですが、「強みを強く求めている人を中心として、それを広く世の中に認知させること」が必要だということです。
弊社では、対価を支払ってでも、他の人ではなく貴方でなければならないという多くのファンをつくり、それによって自分自身のブランドをつくる戦略をパーソナルブランディングと呼んでいます。
このコラムでは、「パーソナルブランド」を構築することにより、一生モノの顧客を囲い込み、売り込まずに集客する方法について、さまざまな成功事例をもとに紹介してきましたが、「パーソナルブランド」は「ステップ1:差別化」「ステップ2:アウトプット」「ステップ3:貢献」の3ステップで構築することが可能です。
第5回までで、パーソナルブランドを構築するのに重要かつ最初のステップである、強みの発見、そしてこの強みの伸ばし方についてお話させて頂きましたので、今回は次のステップ「アウトプット」についてお話します。
強みをどう発信するかで市場価値は激変する
ここに、2人の公認会計士がいます。年齢も同じぐらいで、公認会計士資格を取得した時期も同じです。しかし、1人の公認会計士は年収300万円しかありません。一方もう1人の年収は3000万円、仕事を通じて、今まで多くの専門家の方々からご相談を承る機会を頂戴いたしましたが、このようなケースはさまざまな業界で起こっています。
では、この2人の違いはなんでしょうか?
能力やパフォーマンスにある程度の差があったとしても、約10倍もの差があるとは通常考えにくいものです。
実はこれは、2人のアウトプットの差が結果として表れているケースなのです。