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やりがいのある仕事に就いたはずなのに、心と体が動かなくなる瞬間がある。組織心理学者のベンジャミン・ハーディは、こうした停滞の背景に「環境」が深く関わっていると指摘する。誰もが陥る無力感の正体に迫る。※本稿は、組織心理学者のベンジャミン・ハーディ著、翻訳者の松丸さとみ訳『全力化』(サンマーク出版)の一部を抜粋・編集したものです。
憧れていた仕事のはずなのに
なぜかやる気が起きない……
トラベルブロガーのティッシュ・オクセンレイダーはここ数年、夫と3人の小さな子どもと一緒に旅をしている。
アメリカを離れる前、ティッシュは仕事でもプライベートでも、完全にマンネリに陥っていた。ずっと憧れていた仕事をしていたのに、やる気が起きなかった。まるで麻痺しているみたいだった。
しかし、いつもの習慣や環境からいったん離れると、ティッシュはまた活力を取り戻し、インスピレーションが湧いてきた。仕事へのやる気も出てきた。まるで堰を切ったかのように、様々なアイデアが流れ込んできた。
ティッシュは、リカバリーに向けて最適化された新しい「強化された環境」の中、漠然としていたものを頭の中で整理できたし、リラックスした状態にもなれた。
新しい経験をして、人として成長していた。
ティッシュが人生でもっとも重要な決意をしたのは、家族と一緒に旅をしているときであり、いつもの習慣から完全に離れていたときだった。
ティッシュは、人が人生をシンプルに、かつもっと良いものにできるよう手助けする講座を作ろうと決めた。







