【戦略1】イオンの子会社になる
キャンドゥの戦略

 イオンがこの1月5日、100均業界第3位のキャンドゥの過半数の株式を取得して、子会社化しました。キャンドゥの店舗数は現在約1200店ですが、イオンは5年でキャンドゥの店舗数を2000店に増やす計画です。資本参加をした以上当然とは思いますが、増える店舗の過半数はイオングループの店の中に開店することになりそうです。

 キャンドゥではこれと並行して、高額商品ラインの拡充に取り組んでいます。200円から500円の商品を増やしていくだけでなく、今年4月までに商品の最高価格を1500円まで引き上げる方針です。

 イオンとの提携には、三つの効果が得られそうです。

 一つは、日本で最大店舗数を誇るイオンの中に出店していくことで、規模の拡大が確実になること。

 二つ目に、開発した商品をイオングループの各業態へも提供できるようになること。商品によっては、イオングループのドラッグストア業態など数千店舗への展開が期待できそうです。

 そして三つ目に、イオン側のPB(プライベートブランド)商品の開発にキャンドゥのノウハウが生かされることです。

 このように、あらゆる方向で規模の増大が期待できる今回の資本提携で、「規模の効果」を最大の武器とすることが、キャンドゥの生き残り戦略と言えそうです。