インフレ経済突入で100円ショップを襲う大異変、各社「生き残り戦略」の見通しPhoto:123RF

インフレ×円安のダブルパンチで
100均がピンチ!

 庶民の味方、100円ショップ(以下、100均)に大異変が起きそうです。原因はコロナ禍とともに進行しているインフレです。原油高でガソリン価格が上がっているのは皆さんお気付きだと思いますが、原油が上がれば当然プラスチックの価格も上がります。ウィズコロナで世界の工場の稼働が鈍化している関係で、物不足も広がっています。

 そして困ったことに、そこに円安が加わりました。1年前は1ドル=104円近辺だった円ドル相場が、直近では1ドル=115円近辺と1割も円が安くなっています。輸入品が中心の100円ショップの仕入れ価格は、為替だけで1割高くなってしまった形です。さらに言えば、消費税も既に10%へ値上がり(!)と、すべての経済指標がデフレからインフレへと変わり始めています。

 100均の未来はいったいどうなってしまうのでしょうか? 事実関係を整理するとともに、「ダイソー」「キャンドゥ」「ローソンストア100」が選択した三つの戦略について紹介しながら、考えてみたいと思います。