東証再編、1部上場物流会社の4分の1がプライムを「選ばなかった」理由Photo:123RF

東京証券取引所が4月4日に実施する新市場区分への移行で、上場物流企業82社のうち39社が最上位の「プライム市場」に移ることが分かった。また、現在、1部に上場している52社のうちプライムを選ばなかった企業が13社あり、全体の4分の1にのぼることが明らかになった。今回、プライムを選ばなかった企業の中には、背伸びをすることを避けて現実的な選択を行うなど、冷静な判断が働いた面もあったようだ。(カーゴニュース)

物流会社のプライム移行は
1部上場の75%にとどまる

 東証は現在の1部、2部、ジャスダック、マザーズの4市場から、4月4日に「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場区分に変更。新たな3市場は、流通株式の時価総額や流動性、株主数、コーポレートガバナンスへの対応度などの基準によって分類される。

 この中で、株式上場している82社の物流企業のうち、プライムに移るのは39社で、割合は約48%だった。全上場企業3777社のうち、プライムに移行するのは1841社で割合が48.7%であることから、ほぼ同程度の比率となった。

 また、1部上場の物流会社52社のうちプライムに移行するのは39社で、比率は75%だった。これは約84%(2185社のうち1841社)がプライムに移行する全体の比率よりは低調となった。