感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
苦手克服の呪縛から自分を開放してあげて
きょうのひとことは、
「なかなかできないことより、いくらでもできそうなことを」
よく「自分の得意なことを伸ばしたほうがいい」といわれますが、まさにそのとおりです。
「やりたくないな」「なかなかできないな」ということより、「これだったらいくらでもできるぞ」ということのほうが、伸ばしやすいのは当然のことです。
アテクシも、そうなんです。球技などの運動はからっきし苦手ですが、文章を書くことは好きで得意。
先月発売して即増刷となった『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の続編を書き始めたところなのですが、好きで得意なことですから、「これだったらいくらでもかけるわ」みたいな感じで、自分なりの執筆リズムをつかんで最初から思った以上にサクサクと進められています。
自分でいうのもなんですが、書き上がった短編を読み返してみても、かなりいい感じ。
ただ単にサクサク進められるだけでなく、結果もともなっているんです。
一方で、ちょっと前に空き時間を得られたときに、初の長編小説の執筆にもチャレンジしてみたのですが、けっこう行き詰まったりして、執筆中に悩み苦しみました。
文章を書くことが好きで得意とはいえ、どうもアテクシは長編より短編のほうが、より好きで得意のようです。
こんなふうに、人それぞれに得意・不得意、向いていること・向いてないことがあるわけです。
あえて苦手なことを克服するトレーニングをしようという目的なら、自分の不得意・向いていないことにチャレンジしてみるのもいいでしょう。
また、義務教育の勉強や受験勉強ならば、苦手な教科でもそこそこできるように努力する必要があります。
しかし、いろいろな選択肢を自由にチョイスできるの大人であれば、嫌なことを無理やり頑張る必要はないし、好きなことを楽しみながら伸ばしたほうがいいです。
義務教育や受験勉強で苦手な科目を克服しようとしてきたことも、悪いことではありません。
ただ、そんな学校教育の思考のクセが残っていて、漠然と苦手を克服しなくてはならないという潜在意識が働きがちだったりします。
それを大人になってから、自分がやることすべてに当てはめる必要はないのです。
自分が好きなことをやるにしても、その中で苦手なことが出てくると、苦手を克服しようと頑張るあまり、好きなこと自体がイヤになってしまうことだってあり得ます。
それは、もったいないことですよね。
少なくとも、自分が好きでやっていることに関しては、苦手なこともまんべんなくできる必要はないですし、むしろやるべきではないとすら思えます。
世の中には、自分が好きで「いくらでもやれるぞ」とすら思える得意分野でも、上には上がいて、サクサクと進めつつも凄い結果をともなう才能の持ち主もいるわけです。
そういう人と自分を比べる必要はありませんが、苦手なことを克服するより、得意なことを楽しみながらどんどん伸ばしていったほうが合理的でしょう。
アテクシたちの時間は有限なのですから、苦痛なことをあえてチョイスして時間を費すよりも、好きで得意なことを優先して伸ばしていったほうが断然いいと思います。
きょうのひとことは、
「なかなかできないことより、いくらでもできそうなことを」
でした。
参考になったかしら?