米著名ハイテク投資家キャシー・ウッド氏が率いるアーク・インベストメント・マネジメントは足元、まだ収益化を実現できずにいる企業を中心に、高グロース株の買い増しに動いている。こうした銘柄は金利上昇で今年正念場を迎えるとの見方が多い中で、ウッド氏はむしろ攻めの姿勢を鮮明にしている。
ウッド氏の旗艦上場投資信託(ETF)ファンド「アーク・イノベーションETF」は過去2週間に4億ドル(約460億円)以上の高グロース株を購入した。これにはオンラインゲーム向けプラットフォームを展開するロブロックス、モバイル決済サービスのブロック(旧スクエア)、株取引アプリを手掛けるロビンフッド・マーケッツが含まれる。11日時点のアークの取引記録やプライシングデータから分かった。ウッド氏はビデオゲーム、デジタル決済、トレーディングなどの業界は世界を変える可能性を秘めると述べる。
ロブロックス、ブロック、ロビンフッドの株価は年初から6週間で軒並み25%以上の値下がりとなっている。ファクトセットによると、同ETF(ティッカーシンボルARKK)の組み入れ銘柄のうち、半分以上は年初から20%以上下落している。