FIREすれば、大好きな旅行も、サラリーマンが殺到する時期をずらすことで安く行けます。例えば、私はFIREしたあとに、夢だったホノルルマラソンを走るために12月の第1週の日曜日の前後2週間(約1ヵ月間)、ハワイに滞在したのですが、長期間休暇が取れない人向けの4泊6日の弾丸ホノルルマラソンツアーよりも安く滞在することができました。
また、FIREしたことで時間があるので、今持っているものを大切に扱うようになります。
私の場合、ジーパンの穴を直したり、パソコンのメモリーを増設したり、充電池を交換したりしています。定期的に車のオイルを交換することで、車の寿命を長くすることができます。冷蔵庫やエアコンのホコリなどを取り除くことで機械のパフォーマンスを上げ、故障を免れることになります。機械は自然治癒力がないので、異音がしても無視していると、必ず大きな故障を起こします。
衣類や道具は、最後まで使い切るようになりました。DIYできることは、なるべくDIYをします。
ファッションも好きな服を着ることで、長く着るようになりました。スーツを着ることはほとんどないので、FIREしたあとに夏物と冬物それぞれ2着残して、すべて捨てました。
スーツも流行があり、まだまだ着られるものでも流行りすたりで着たくなくなります。破れることもなく使えるものでも、流行りに流されると着られなくなるので、もったいないことです。新入社員の頃に買ったアルマーニやトラサルディのダブルのスーツは穴が開いているわけではありませんが、さすがにもう着られませんでした。
修理すればまだ乗れる車でも、会社の同僚や後輩の車を見て、新しい車を買ってしまったりします。まわりにバカにされないように新車を買ってしまう人もいますが、FIREすれば、そんな同調圧力からも解放されます。
自分が心地よいと感じれば50万円の中古車でもいいのです。本当に好きな車に乗ることができ、サーフィン好きならば、自分のしたいようにサーファー仕様にカスタマイズすることができます。まわりの目を気にすることなく、大好きなステッカーも貼り放題です。
FIREしたのに、
なぜわざわざDIYをするのか?
よく「FIREしたのに、なんでDIYするのですか? そんなのアウトソーシングしたほうが効率がいいのではないですか?」と言う人がいますが、それは間違いです。
時間が自由になるからこそ、好きなことをするのです。効率やお金のことを考えているうちは、まだお金の呪縛から解放されていないように思います。
本当にFIREして自分らしく生きるとは、自分が使いたいことにお金と時間を使うことです。DIYをするのは、好きだからするのです。プレゼントを自作したり、家具の補修をしたり、車のヘッドライトやバッテリーを交換したり、本棚をつくったり、網戸を交換したり、自分のやりたいことにお金と時間を使って取り組むことが本当のFIREだと思います。