感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!
疲れない人間関係のコツ
きょうのひとことは、
「同じ人でも中身は変わっていく」
仲よくしてて好きだったはずの人が、いつの間にかイヤな人になってしまった……。
そんなことはありませんか?
恋人に限らず、友だちや職場の同僚など、仲よくしていたはずなのに、以前にはなかったイヤなところが見えてきた。
だから、以前のようには関わらないようにしているものの、なんだか気持ちが切りかえられなくて辛い……。
そういうことってあると思います。
いちばん手っとり早い対処法は、やはりできるだけ関わらないようにすること。そうすれば、そのうち慣れてくるでしょう。
ただ、関わらないようにできないこともあるわけです。
そういうときに、なるべく早く気持ちを切りかえるための考え方があります。
イヤになった相手が、以前とは「違う人」になったと思うことです。
人は、よくも悪くも変わるものです。よい方向に変わることもあれば、悪い方向に変わることもあります。
悪い方向に変わってしまったとき、「以前はこんな人じゃなかった。いつになったら元に戻るんだろう」と、期待してしまうと自分を苦しめてしまいます。
だから、そんな期待をしないことも大切です。
見た目は以前と変わらない人でも、中身は「違う人」になったと解釈することです。
同じ人でも、まるで違う中身になることがあるのです。
相手を好きなときは、勝手に美化してしまうこともあります。
つき合いが長くなればなるほど、美化したところとは違う面も見えてきて、「自分が思っている人とは違う」という面が出てきても不思議ではありません。
それは、なにも相手だけのことではなく、あなた自身にもいえることですから、お互いさまでもあります。
そう考えると、いちばん手っとり早い気持ちの切りかえ方としては、以前とは「違う人」として捉えることなのです。
「元通りの人に戻ることはない」と、思い切って割り切ったほうが、気持ちを切りかえやすいでしょう。
万が一、その人がまた変わって好きな人になったら、そのときにまた考えればいいだけのことです。
人間関係は、自分にとって心地よくて学びがある人とつき合うようにすることが基本です。
もちろん、家族など離れられない関係性で、なかなかそうもいかないケースもあるかもしれませんが、せめて自由に選択できる人間関係については、自分にとって素敵だと思える人とだけ交流を持つようにすることが基本です。
その人がイヤな人にかわったら、それは自分が知っていた人とは違う人だと捉えてください。
きょうのひとことは、
「同じ人でも中身は変わっていく」
でした。
参考になったかしら?