孔子を読み解くおすすめ2冊
祖国の乱れを嘆き、古きよき時代に戻れと訴えた孔子の教えは、このように理解され、平たく言えば権力者サイドに重用され続けてきました。
孔子の一生は必ずしも恵まれていなかったかもしれませんが、子孫には精神的にも物質的にも豊かなものを残しました。
彼の考え方は『論語』によく表われています。とてもわかりやすい本です。
類書はたくさん出版されていますが、橋本秀美『論語──心の鏡』(書物誕生あたらしい古典入門シリーズ、岩波書店)と『論語』(金谷治訳注、岩波文庫)がお薦めです。
この本では、哲学者、宗教家が熱く生きた3000年を出没年つき系図で紹介しました。
僕は系図が大好きなので、「対立」「友人」などの人間関係マップも盛り込んでみたのでぜひご覧いただけたらと思います。
(本原稿は、13万部突破のロングセラー、出口治明著『哲学と宗教全史』からの抜粋です)
『哲学と宗教全史』では、古代ギリシャから現代まで、100点以上の哲学者・宗教家の肖像画(出没年付き)を交えた系図がイキイキと躍動しています。3000年の本物の教養が一冊凝縮されていますので、ぜひチェックしてみてください。
立命館アジア太平洋大学(APU)学長
1948年、三重県美杉村生まれ。京都大学法学部を卒業後、1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て2006年に退職。同年、ネットライフ企画株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年4月、生命保険業免許取得に伴いライフネット生命保険株式会社に社名を変更。2012年、上場。社長、会長を10年務めた後、2018年より現職。訪れた世界の都市は1200以上、読んだ本は1万冊超。歴史への造詣が深いことから、京都大学の「国際人のグローバル・リテラシー」特別講義では世界史の講義を受け持った。おもな著書に『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『仕事に効く教養としての「世界史」I・II』(祥伝社)、『全世界史(上)(下)』『「働き方」の教科書』(以上、新潮社)、『人生を面白くする 本物の教養』(幻冬舎新書)、『人類5000年史I・II』(ちくま新書)、『0から学ぶ「日本史」講義 古代篇、中世篇』(文藝春秋)など多数。
【著者からのメッセージ】
定価:2640円(本体2400円+税10%)
発行年月:2019年8月8日
判型/造本:A5上製、468ページ
ISBN:978-4-478-10187-2
『哲学と宗教全史』
なぜ、今、「哲学と宗教」を
同時に学ぶ必要があるのか?
現代の知の巨人・出口治明が語る
はじめまして。出口治明です。
今回、『哲学と宗教全史』を出版しました。
おかげさまで16万部を突破しました。
本書では、可能な限りそれらの宗教家や哲学者の肖像を載せるように努めました。
それは彼らの肖像を通して、それぞれの時代環境の中で彼らがどのように思い悩み、どのように生きぬいたかを読者の皆さんに感じ取ってほしいと考えたからに他なりません。
ソクラテスもプラトンもデカルトも、ブッダや孔子も皆さんの隣人なのです。
同じように血の通った人間なのです。
ぜひ彼らの生き様を皆さんのビジネスに活かしてほしいと思います。
本書では世界を丸ごと把握し、苦しんでいる世界中の人々を丸ごと救おうとした偉大な先達たちの思想や事績を、丸ごと皆さんに紹介します。
皆さんが世界を丸ごと理解するときの参考になればこれほど嬉しいことはありません。
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【第1位】【出口治明学長】日本一賢い天皇と日本一賢い部下の最強コンビが救った日本の窮地
【第2位】【出口治明】日本は鎖国ができて中国は鎖国ができなかった理由
【第3位】なぜ、仏教は「538年」に伝来したのか?
【第4位】日本人が知らない! 世界最古の宗教「ゾロアスター教」がその後の宗教に残した影響
【第5位】「この本は100年残るから安っぽい本にしちゃダメ!」書店員が編集者に断言した理由
【16万部突破! 大手書店でランキング1位!9/7・10/14「日経新聞」、11/3「朝日新聞」、11/8「日経MJ」、「サンデー毎日11.24号&12/1号」、12/2「読売新聞 夕刊」、12/8「読売新聞」、12/20「北海道新聞」、12/21「中国新聞」「京都新聞」「神戸新聞」、12/23「中日新聞」、12/28「静岡新聞」次々掲載!】
【“サンデー毎日”で「なかにし礼」氏、“YouTube”で「中田敦彦」氏、“Twitter”で「水上颯」氏、“HONZ”で仲野徹氏、堀内勉氏、刀根明日香氏、古幡瑞穂氏が次々紹介!】
【『致知 19年11月号』にて「百点以上の肖像画が掲載されている他、カラーの人物相関図がつくなど、理解しやすい工夫が至る所に施されているのも魅力の一つ」と書評掲載!】
【『週刊朝日』10/8発売号「書いた人」にも「手ごわそうな題名と厚さだが、
465ページをするすると読み終えてしまった」(ライター・仲宇佐ゆり氏)と書評掲載!】
大阪・梅田&東京での講演会・質疑応答・サイン会も満員御礼&大盛況!
<目次>
☆はじめに──なぜ、今、哲学と宗教なのか?
☆第1章──宗教が誕生するまで
☆第2章──世界最古のゾロアスター教がその後の宗教に残したこと
☆第3章──哲学の誕生、それは“知の爆発”から始まった
☆第4章──ソクラテス、プラトン、アリストテレス
☆第5章──孔子、墨子、ブッダ、マハーヴィーラ
☆第6章(1)──ヘレニズム時代にギリシャの哲学や宗教はどのような変化を遂げたか
☆第6章(2)──ヘレニズム時代に中国では諸子百家の全盛期が訪れた
☆第6章(3)──ヘレニズム時代に旧約聖書が完成して、ユダヤ教が始まった
☆第6章(4)──ギリシャ王が仏教徒になった? ヘレニズム時代を象徴する『ミリンダ王の問い』
☆第7章──キリスト教と大乗仏教の誕生とその展開
☆第8章(1)──イスラーム教とは? その誕生・発展・挫折の歴史
☆第8章(2)──イスラーム教にはギリシャ哲学を継承し発展させた歴史がある
☆第8章(3)──イスラーム神学とトマス・アクィナスのキリスト教神学との関係
☆第8章(4)──仏教と儒教の変貌
☆第9章──ルネサンスと宗教改革を経て哲学は近代の合理性の世界へ
☆第10章──近代から現代へ。世界史の大きな転換期に登場した哲学者たち
☆第11章──19世紀の終わり、哲学の新潮流をヘーゲルの「3人の子ども」が形成した
☆第12章──20世紀の思想界に波紋の石を投げ込んだ5人
☆おわりに