怯える女性写真はイメージです Photo:PIXTA

「世界は秘密結社によって支配されている」「あの政治家は人類を滅亡させるために地球に送り込まれた宇宙人」など、世の中にはさまざまな“陰謀論”があふれている。近年は新型コロナウイルスに関係する内容が増え、これまで関心を持っていなかった人まで夢中になっているようだ。実は、コロナ禍で人々が陰謀論にハマるのには理由があるという。(清談社 鶉野珠子)

コロナ禍は陰謀論が
広まりやすい環境

 陰謀論といえば、古くからテレビやネットで頻繁に扱われる人気コンテンツだ。特にコロナ禍以降は「新型コロナウイルスは人工的に作られた」「ワクチンを打つと体にマイクロチップが入り政府の支配下に置かれる」といった陰謀論が増えており、これまで興味がなかった人までハマっているケースも多い。

 安全心理学、危機管理心理学、社会心理学を専門とする関西大学教授の土田昭司氏は、「コロナ禍は陰謀論が広まりやすい環境」と説明する。