プーチン大統領プーチン大統領は、ロシア人の心の故郷であるキエフを首都とするウクライナが西側に行くくらいなら、戦争も辞さないという強い意思を見せつけている Photo:picture alliance/gettyimages

侵攻の秒読み態勢に入ったロシア軍
プーチン大統領の「決断」待ち

 ウクライナ情勢が一段と緊迫度を増す。

 米国情報筋が、ウクライナ周辺のロシア軍配備の様子を克明に公表したが、ウクライナ国境付近のロシア軍は最大19万人規模に達したとされる。

 陸上自衛隊が15万人であることを考えれば、巨大な軍勢が、ウクライナ西部のロシア、ウクライナ国境だけでなく、北部のベラルーシ・ウクライナ国境でもベラルーシ軍との軍事訓練を名目に展開している。

 バイデン大統領は18日、プーチン大統領が軍事侵攻について「決断を下したと確信している」と、踏み込んだ。

 24日には米ロの外相会談が行われ、バイデン、プーチン両首脳による直接協議に向け調整が進められる予定だが、その前の侵攻の可能性も懸念される。ロシアの軍事侵攻を止められるのかどうかはぎりぎりの局面だ。