ロシアのプーチン大統領は21日のテレビ演説で、親ロシア派が支配するウクライナ東部のドネツク、ルハンスク両地域の独立を承認する意向を明らかにした。欧米当局者はウクライナ侵攻を正当化する口実に利用される恐れのある動きだと述べた(ロシア語音声、英語字幕あり) Photo: Alexei Nikolsky/Sputnik/Kremlin Pool/AP

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が21日に大統領府で行った好戦的なテレビ演説は、数十年にわたる歴史的な不満を1時間近くにわたって述べたもので、冷戦後に西側諸国が中心となった国際秩序に対するロシアの明らかな挑戦状となった。

 この演説は表向き、2014年から親ロシア派が事実上支配しているウクライナ国内2地域の独立を承認することが目的だった。だがプーチン氏は、ウクライナが歴史の偶然によって、米国がロシアを攻撃する拠点になってしまったとする持論に触れた。