ロシアが軍事侵攻開始
欧米は制裁強化で対抗
ウクライナ情勢は、悪化の一途をたどっている。
ロシアはウクライナ東部2州への派兵を行い、さらに首都キエフを含めたウクライナ国内の軍事施設へのミサイル攻撃も始めた。ロシア軍は首都の制圧を目指しているとも伝えらえる。
ウクライナのゼレンスキー大統領と急きょ、会談したバイデン米大統領はウクライナへの全面支援とともにロシアへの厳しい制裁実施を表明、欧州や日本も同調する構えだ。
プーチン大統領がどこまで軍事侵攻をエスカレートさせるのか、全く予断を許さない。市場では米国の利上げ加速の観測から下落基調をたどっている株価がさらに下落ペースを強めており、原油価格の天井感もつかめないままだ。
対話による外交的解決の可能性は残されているが、いったんは合意された米ロ首脳による直接協議は「中止」され、事態打開の出口はみえない。
ウクライナを巡るリスクが、金融市場や実体経済で顕在化する恐れが強まる。