ここは、買い(様子見でもOK)

 Q社を買いと判断する理由は、3つあります。

(1)大陽線(長い陽線)をたてた
(2)売買高が急増
(3)13週・26週移動平均線の傾きが上向きに変わった

 特に重要なのは(1)と(2)です。

 何らかの好材料が出て、買い手が大急ぎで買い始めたことがわかります。売買高を伴って急騰し始めてからまだ1週間しか経っていないので、まだ「相場が新しい」。ここで買えば、始まったばかりの上昇相場にうまく乗っていけると期待されます。

「様子見」と判断した方、どうしてそう考えたでしょうか? 暴落前の高値(1950円)に近づいたので、戻り売りが出やすい、暴落前の高値を抜けてから買ったほうが良いと判断したならば、それもOKです。

 ただ、暴落前の高値をつけたのは9ヵ月も前です。9ヵ月も経つうちに、高値で買った短期筋はもう売り終わっていると考えられます。大底圏で売買高が急増しているので、そこで短期筋の保有株はかなり投げ売りされたと思われます。

 足元の売買高が大きいので、戻り売りをこなして、上がっていけるだろうと、このチャートから読むことができます。

(本稿は、『株トレ——世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)