靴下・下着・インナー収納の見直しで「情報処理スキル」が磨かれる理由Photo:123RF

片づけのスキルを磨くのに
センスも経験も習慣も要らない

「片づけスキル」というと、経験がものを言う家事スキルの一環だと思われがちですが、ちょっと違います。モノの要・不要を判断し、使用頻度や優先順位などで分け、提出・保管の期限を管理して…という工程は「選んで、決める」の連続で、どちらかと言えば「情報処理スキル」に近いものです。

 私は新著『家じゅうのめんどくさいをなくす』という本で、部屋が散らかる原因は「モノを戻す作業がめんどくさいから」と伝えています。めんどくさい仕組みをわざわざ選ぶ人はいないはずなのに、なぜか世の中の収納は、「めんどくさい」にあふれています。

 それは、自分なりの「選んで、決める」の「正解」を見つけないまま、なんとなく収納にモノを収めているから。片づけてもすぐリバウンドしてしまう原因もここにあります。

 広いクローゼットの中で、日々動きのある細かいアイテムである靴下・下着・インナーの収納がうまくいっていない場合、「選んで、決める」スキルが未発達なのだと考えていいでしょう。スキルを磨くのに必要なのは、センスでも経験でも習慣でもなく、単純に「気づくこと・知ること」です。

 今回は靴下・下着・インナー収納の問題から、自分なりの片づけスタイルを「選んで、決める」ための四つのポイントを解説します。