自動車業界を象徴する
2つの緊急記者会見
ロシアのウクライナ侵攻で世界情勢の先行きが憂慮される中で、桃の節句であるひな祭りの翌日、3月4日に2つの緊急記者会見の知らせが届いた。
一つは日野自動車からで、もう一つはホンダからだった。日野自の会見案内には、下義生会長と小木曽聡社長が登壇するとだけ記されており、内容は触れられてなかった。ただ、その後、エンジンの排ガス・燃費のデータ改ざんに関する問題だということが会見に先んじて速報された。
ホンダからは、ソニーグループとホンダが、「モビリティ分野における戦略に向けて基本合意」に関する共同説明会を吉田憲一郎ソニーグループ会長兼社長と三部敏宏ホンダ社長の2人の出席の下で行うというものだった。
この週末の2つの緊急会見は、ともに会場のリアル会見とオンライン会見を併用したものとなったが、ある意味で自動車産業の変革を象徴するような内容の会見だったと受けとめている。
まず日野自の方は、会長・社長の両トップが不祥事により、謝罪会見を行うというものであった。