ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は16日午前、米連邦議会の上下両院議員に向けてオンラインで演説し、軍事支援の拡大とロシアに対する新たな制裁を求めた。ウクライナはこの日のゼレンスキー氏の演説に先立ち、キエフや主要都市の包囲を試みるロシア軍に反撃していると発表した。議事堂に集まった議員らは、ゼレンスキー氏が画面に登場すると立ち上がり、拍手で迎えた。毎日のように爆撃が続く中でも、ウクライナ人はキエフをあきらめることはないとの決意を示し、「そのようなことは一瞬たりとも考えたことはない」と述べた。軍事支援については防空システムの強化に焦点を当て、航空機や巡航ミサイルを撃墜できる旧ソ連製の防空システムである「S-300」に言及した。S-300は機動性が高く、反撃を避けながら素早く移動しやすい。