米連邦準備制度理事会(FRB)は15~16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げ、0.25~0.5%とすることを決めた。また、景気過熱を食い止め、40年ぶりの高水準にあるインフレを抑制するため、年内に複数回の追加利上げを行う方針を明らかにした。16日に併せて公表された政策見通しによると、FOMCメンバーの大半は、少なくとも新型コロナウイルス流行が始まる前の水準まで金利を引き上げることを想定している。FOMCの政策声明では、当局者の間でインフレ圧力に対する懸念が高まっている様子が示された。インフレは「より広範な物価圧力」によって押し上げられており、ウクライナでの紛争および「関連する事象がインフレにさらなる上昇圧力をもたらす可能性が高い」と指摘した。