米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、階段を一段ずつ上るように緩やかな利上げを目指しているようだ。だが近く、一段と積極的になる必要があるとの切迫感に駆られるかもしれない。FRBは16日、2年にわたり実施していた事実上のゼロ金利政策を解除し、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げた。さらに、この先も利上げを継続する考えであることを示唆した。同時に公表されたFRB当局者による政策見通しでは、年末時点の金利予想(中央値)が1.875%となっており、これは年内残り6回の会合で毎回0.25ポイントの利上げを見込んでいることを示している。来年末時点では、2.75%まで引き上げられると予想されており、そうなれば2008年3月以来の高水準となる。
利上げ前のめりのFRB、次は容赦しないかも
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