ウクライナの主要地域でロシア軍の攻撃が激化している。南部の港湾都市マリウポリでは、住民がたばことガソリンの物々交換を行ったり、雪を溶かして飲み水にしたりする状況に陥っている。マリウポリでは16日、住民の避難場所となっていた劇場がロシア軍の空爆を受け、同日時点で数百人の安否が不明となっている。市議会によると、砲撃が続く中でも住民は崩壊した劇場のがれきを掘り起こし、生存者を探している。空爆による死者・生存者数は明らかにしていない。マリウポリから脱出した住民がウクライナのテレビ局に語ったところによると、空爆を受ける前の劇場には1000人以上が地下壕(ごう)などに避難していた。マリウポリにあるテレビ局「マリウポリTV」のトップ、ミコラ・オシチェンコ氏は「劇場は市のシンボルだった」と語った。同局のオフィスは最近の砲撃で破壊され、放送は停止している。
マリウポリで広がる絶望、ロシア軍は制圧目指す
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