ロシア正教の指導者であるモスクワ総主教のキリル1世は最近、ウクライナで続く戦争について、正義と悪の黙示録的戦いに他ならないと語った。彼によれば、この戦争の結末は「神の加護を受けられるか否かという人類の行方」を決めることになる。ウラジーミル・プーチン大統領は、今回のウクライナ侵攻の目的が一部のウクライナ人の解放だとしており、キリル1世の説明によれば、その一部のウクライナ人は、世界の支配者と称する国々が提供する価値観的なものを拒否しているという。その価値観とは、同性愛者の権利を主張する「ゲイ・プライド」のパレードに代表されるものであり、「こうした諸国に仲間入りする際の」踏み絵の役割を果たしている、と彼は語った。「こうした諸国」とは欧州連合(EU)と、もっと広く西側諸国を指している。
プーチン氏の戦争、背後に「ロシア世界」思想
クレムリンとロシア正教会にとって、ウクライナは西側から守るべき「文化的領土」
有料会員限定
あなたにおすすめ