抗酸化物質を積極的に

 身近で摂取しやすい抗酸化物質を意識的に取ることで、アンチエイジングにつながっていきます。以下、代表的な抗酸化物質を三つ紹介します。

・カテキン

 緑茶に含まれる抗酸化物質。いれたてのお茶にはカテキンが豊富に含まれます。ペットボトルのお茶ではなくお茶を自分でいれるようにしたり、お茶の葉の粉末を料理に使ったりすると、カテキンをたくさん取ることができます。緑茶からはビタミンA、C、Eも取れるので、相乗効果も期待できます。

・ポリフェノール類

 クロロゲン酸やエラグ酸、タンニンといったポリフェノールには活性酸素を除去したり、無毒化したりする強い抗酸化作用があります。アンチエイジングだけではなく、発がん抑制やさまざまな病気予防の観点からも注目されています。果物、赤ワイン、コーヒー、緑茶、紅茶、カカオなどに含まれています。

 果物などの場合、ポリフェノールは皮部分に多く含まれているので、皮ごと食べられるものはそのまま食べるのがおすすめです。コーヒーや紅茶、緑茶のポリフェノールもいれたてのほうが多く含んでいます。最近では高カカオチョコレートに多く含まれていることも知られるようになってきました。

・カロテノイド

 緑黄色野菜や果物の黄色、オレンジ、赤色の色素成分で、いわゆる「カロチン」のことです。パプリカ、トマト、ニンジン、ホウレンソウ、ミカンなどに多く含まれています。

 特にオススメは赤パプリカ。赤パプリカにはカロテノイドのなかでも特に抗酸化力が強い、「キサントフィル」という成分が豊富に含まれています。カロテノイドは油溶性のため、油を使った調理方法で食べると、体内に吸収しやすくなります。

「アンチエイジングには抗酸化」と覚えておいてください。抗酸化を意識して食べるようになると、食卓がどんどんカラフルになっていきます。「あの人、いつまでも若々しいね」と言われる自分を目指してみませんか?