自己肯定感の低さや、他人の評価を気にしすぎてしまうことに悩む人は少なくありません。スタンフォード大学オンラインハイスクール校長の星友啓氏は、「周囲に優しく、他人を利する行動を取る人は自己肯定感が高い。周りの人が自分を好いてくれるかどうかは気にしなくていい」と話します。その理由とは?(スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長 星 友啓)
※本記事は星友啓『全米トップ校が教える自己肯定感の育て方』(朝日新書)から一部抜粋、再編集したものです。
周りの目を気にしない、メンタルが強い人になるには
「周りからどのように思われているんだろう」
「ダメなやつと思われているんじゃないか」
このように、周りの目や人からの評価が気になる人は多いと思います。周りからの目を気にしない、自己肯定感が高くて強いメンタルを作りたい、そう思う人もいるでしょう。
実際、周りの目が気になることと自己肯定感は非常に深く関係しています。本記事では「自己肯定感」を進化論の視点から見つめ直してみましょう。そうすることで解決の糸口が見えてきます。
私たちの心には自分を肯定する力が備わっています。自己肯定の力です。しかし、なぜ私たちはそんな能力を持っているのでしょうか。進化生物学的な立場からいえば、私たちの体や心の持っている機能は全くの偶然の産物ではないはずです。