トルコは急速にロシアマネーの避難所になりつつある。トルコ沿岸の港にはオリガルヒ(ロシアの新興財閥)たちの豪華ヨットが停泊し、ロシア政府に批判的な若者やロシアのハイテク企業の若い従業員たちはスーツケースに現金を詰めて、モスクワから空路でトルコに入っている。こうしたロシアマネーの流入は、トルコのロシアに対する姿勢を色濃く反映する。トルコはロシアのウクライナ侵攻に反対しているが、ロシアとウクライナの交渉仲介役も担う。米国の戦略的パートナーで北大西洋条約機構(NATO)加盟国のトルコは、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、ウクライナに武器を売却している。その一方で対ロ制裁は行っておらず、トルコ経済は侵攻からの最悪の影響を回避。トルコの指導者は危機の仲裁者の役割を果たしている。
豪華ヨットに大金、トルコに流れるロシアマネー
制裁から逃れ、資産の逃避先を探すロシア人はトルコへ
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