米ニューヨーク市の地下鉄で12日のラッシュアワーに起きた銃乱射事件。フランク・ジェームズ容疑者が翌13日に逮捕されたことで、ニューヨーカーの恐怖は少し和らいだ。しかし、大きく和らいだわけではない。今回の銃撃事件は住民らに衝撃を与えた。事件が市の中枢神経とも言える場所で起き、市の法と秩序の大幅かつ急激な悪化を象徴する出来事になったためだ。  ジェームズ容疑者がユーチューブに投稿した動画は、彼が世の中に強い怒りを持っており、精神を病んでいた可能性があることを示唆している。地下鉄の車両内で発煙弾を使ってから発砲し、10人を負傷させた。死者が出なかったのは奇跡だ。