感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】あなたが「同調圧力」の沼にハマるワケ

疲れる方向に流されない方法

きょうのひとことは、
「他人に話を合わせるより大切なこと」

職場の同僚やプライベートの友人と話をしていて、自分が思っていることとは違うことが話されていても、場の空気を読んで適当に話を合わせるということは、よくあるのではないでしょうか?

そこで反対意見をいったり、議論をふっかけたりすると、異端視されて場の空気を乱してしまうかもしれない。だから、つい惰性で話を合わせてしまっている。

こんなことは、どこにでもある話だと思います。

そもそも、仲間に話を合わせるより、話が合う仲間をつくることが大事なんじゃないでしょうか? 仲間という人間関係を重視するのではなく、物事を重視するということです。

具体的にいうと、自分の趣味のように、話をしていて楽しいことに同調してくれる仲間をつくろうという発想です。

すでにある人間関係に無理やり話を合わせるのではなく、自分が興味のあること、やりたいことを共有できる仲間をつくろうとすることが大事なんです。

料理が好きなら、料理が好きな者同士で仲間をつくり、最近ブームになっているサウナが好きなら、サウナが好きな者同士で仲間をつくるといった具合です。

そのほうが話の合わない人たちに気を遣うより、よほど楽しいはずです。

こういうと当たり前のように思うかもしれませんが、職場やプライベートの人間関係で、同調圧力に息苦しさを感じている人は多いようです。

要するに優先順位の考え方、順番の話なのです。

自分のやりたいことを優先させているうちに、それに賛同する仲間がひとり現れ、もうひとり現れ、それがやがてグループ化していくのであれば、それはそれでよし。そういう順番のほうが、人生がより楽しくなってくるんじゃないかという話です。

これは他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めたいという「承認欲求」にまつわる話でもあります。

自分を認めてほしいからといって、まわりに話を合わせて頑張っていると、いつか限界がやってきたり、承認欲求を満たされないままだったりします。

そういう発想をやめて、自分のやりたい物事を優先させる。そして、勝手に承認されるという順番のほうが、よほど健全で楽しいはずなのです。

他人に話を合わせるくらいなら、合わせなくても話が合ってくる仲間をつくればいいじゃないかという発想に転換してみてくださいね。

きょうのひとことは、
「他人に話を合わせるより大切なこと」
でした。

参考になったかしら?