感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』の著者が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」から、とっておきのアドバイス。心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】自分で自分を不幸にする残念な人の特徴とは?

人生を劇的に変える秘訣

きょうのひとことは、
「不安を探しにいかない」

必要のない不安や悩みを、わざわざ自分から探しにいく人がいます。

なにも不安や悩みがない状態が保たれていると、逆になんだか不安になる。

そして、「なにか不安になるべきことを忘れてるんじゃないだろうか?」と不安や悩みをあら探ししてしまうのです。

それまでは気になっていなかったことを、不安や悩みの種として引っかけてきてしまうイメージです。

かくいうアテクシ自身も、じつはそういう傾向があります。

不安や悩みが解決されると、いったん平穏無事な状態が戻ってきます。

このときが幸せのピークとなり、そこからしばらく経つと、「いや、なんか不安になるべきことを忘れていないだろうか?」と、自分で不安の種をあら探しするように、先々の予定を調べたりしてしまうのです。

そして、「その予定が悪い方向に転がったらどうしよう」みたいに、自分にとってよくない事態になることを、わざわざ想像しにいってしまうんです。

そうすると、なんだかモヤモヤするようになって、平穏無事で幸せのピークだったものが、急にトーンダウンしてしまう。

これって、とてももったいないことですよね。だから、こんなふうにしてみるんです。

いったん不安や悩みがなくなったら、その状態が逆に不安になってしまう性質を持ち合わせていることを、まずは自覚する。

自分から不安や悩みをわざわざ探しにいって、まだ起きていないネガティブ要因を見つけて、モヤモヤしてしまう性質を持ち合わせているのだと認識することが、最初のステップです。

次に、同じことをくり返している限り、心が安らぐことはないことをわかってください。

そして、自分の頭のなかから不安や悩みがなくなったら、「これでいいんだ」と思って、わざわざ不安や悩みを探しにいかなくてもいいんだと思ってください。

不安や悩みは、探せばいくつも出てくるものです。自分の目の前から、いったんなくなったのなら、とりあえずその状態を楽しむようにしましょう。

毎日いろんなことをしていれば、またそのうちなにか問題や課題が生まれるでしょう。現実に、そうなったら対応すればいいのです。

まだ起きてもいない悪い事態をつねに想像してしまうと、不安や悩みは途切れることがありません。

人生を楽しむうえで、非常にもったいないことになるので、なにか問題や課題が生じてから、考えればいいんだと割り切ることが大切です。

自分で問題をあら捜しして見つけ出すまでは、思い出せなかったことなら、そもそもたいした問題ではないはずです。

不安や悩みを忘れているんじゃないかと探さないようにすること。なぜなら、目の前に不安や悩みがないからです。

そういうふうに、自分にいい聞かせながら、平穏無事な状態を楽しんでください。心配事は起きてから考えればいいんです。

もちろん、そうではない特殊な状況もありますが、個人の心配事は、起きてから対処すれば大丈夫です。

たとえば、「国家百年の計」なんてこともいわれますが、政治や経済の政策みたいなことは、先々を見越して計画を立てることが求められます。

しかし、個人レベルの問題であれば、起きてから考えれば大丈夫です。

そういうふうに、思い切って考え方を切り替えてあげないと、幸せな時間を楽しめなくなりますからね。

不安や悩みに苛まれる時間を自分でより長くしちゃっていたら、人生もったいないだけですよ。

きょうのひとことは、
「不安を探しにいかない」
でした。

参考になったかしら?