金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。「紙」は毎日、怒涛のように家に入ってきます。いったい、取っておくべき紙はどれなのか? そして、それをどう整理すればよいのか?「とりあえず取っておく」と、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。紙には、財産や信用に直結するものもあります。人生により大きな影響を与えるのは、実は「モノ」よりも「紙」の片づけです。「もっと早く知りたかった!」と発売前から大反響の、片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊「人生が変わる 紙片づけ!」から抜粋して、ご紹介します。

ゴールデンウィークにおすすめ<br />溜め込んだ紙や書類を片づけて<br />お宝発掘のチャンス!Photo: Adobe Stock

溜め込んだ紙は、「3日片づけ」の最後に片づけるのが効率的

 これまでもお話したように、「日々入ってくる紙」は、

①すぐに捨てる
②確認して捨てる
③データ化して捨てる
④ファイリングする

 に分けて処理するのですが、それとは別に、家の中には、これまでに「溜め込んだ紙や書類」もいろんなところにあるものです。これらの「溜め込んだ紙や書類」はモノの3日片づけ(やり方は本書を参照)を終えた後にやるのがおすすめです。GWは、3日片づけをやるのに最適ですから、溜め込んだ紙の片づけまで一気にやってしまいましょう。

 家中の紙をかき集めてみると、思わぬお宝を発見することがあります。住宅関係の大事な書類はもちろん、若くてきれいに写っている自分の写真や、資格試験の合格証など、財産にまつわる紙から、心がほっこりする、棺桶に入れて持っていきたいくらい大事な紙までザクザク出てきます。

 これこそが、紙片づけの醍醐味。たくさんのモノや記憶の中に埋もれているお宝を発掘して、人生を見つめ直し、未来を切り拓いていきましょう。

溜め込みがちな紙の3大分野は「お金系」「教育系」「思い出系」

 家中の紙をかき集めるためには、まずはモノの「3日片づけ」でバックヤードに入っているモノなどを全出しし、その際に出てきた紙は紙袋などに入れておいて、モノの片づけが終わったら、集めた紙の要不要を判断して処理していきます。

 いざ、紙をかき集めてみると、それらは「お金系」「教育系」「思い出系」に大別されることに気づかれると思います。

 スムーズに進めるポイントは、「思い出系」を最後にすることです。子どもが小さい時に描いた絵や、手紙、写真、結婚式の席次表などは、それぞれに「思い」がのっています。紙片づけは、モノの片づけのように思いがのらないため、機械的に作業できるのが特徴ですが、思い出系は別。

 これは紙片づけの中でも、ちょっと異質なので、終盤に、締めくくりとして行いましょう。