金融機関や自治体からの書類、郵便物、クーポン、子どもが持ち帰るプリント類……。「紙」は毎日、怒涛のように家に入ってきます。いったい、取っておくべき紙はどれなのか? そして、それをどう整理すればよいのか?「とりあえず取っておく」と、「肝心な時に出てこない」「いつの間にか期限が切れていた」「大事な書類を失くして、お金や信頼を失くす」などの悲劇が起こります。紙には、財産や信用に直結するものもあります。人生により大きな影響を与えるのは、実は「モノ」よりも「紙」の片づけです。「もっと早く知りたかった!」と発売前から大反響の、片づけアドバイザー・石阪京子先生の最新刊「人生が変わる 紙片づけ!」から抜粋して、ご紹介します。

片づけても片づけても<br />リバウンドする人の<br />思考法写真:著者提供

リバウンドはいつも「紙一枚」から始まる

「とりあえず取っておきます」
「捨てたら失敗するかもしれないけど、捨てなければ失敗しない。だから置いておくんです」
「いいじゃないですか一枚くらい。わざわざ捨てなくても」

 片づけレッスンの生徒さんのお宅で、何度も何度も聞いてきた言葉です。

 お気持ちはよくわかります。

「紙」は大事だという意識があるからこそ、残しておこうと思われるんですよね。捨てたら致命的だと思ってしまいますよね。

 でも、家は紙一枚から散らかっていきます。

 ダイニングテーブルの上にちょい置きした紙がいつしか山となり、隙間に突っ込まれたり、本棚を占有したりしながら、どんどん家の中に散らばっていきます。そして、いつの間にか、モノも出しっぱなしになりリバウンドが始まるのです。

「とりあえず取っておこう」のワナから抜け出さないかぎり、紙が片づくことはありません。