インテリアではBMWモデルとして初めてメーターパネルとセンターのコントロールディスプレイを一体化。
スイッチ類を極力なくし、エアコンの送風口をスリム化することで運転席周りをすっきりとさせている。BMWといえば、1シリーズから7シリーズまでどのモデルから乗り換えてもドライバーが操作にとまどうことがないよう、基本的にはすべて同じデザインロジックを採用することで知られるが、新世代のEVらしく従来のBMWオーナーもそうとう新鮮に感じるであろう仕上がりだ。
BMWではおなじみのiDriveコントローラーは残されているので、慣れればそれほどとまどうこともない。
i3のインテリアなどでも積極的にリサイクル材料を使用してきたBMWのサステイナビリティへのこだわりはiXにも受け継がれている。ダッシュボードはオリーブの葉の抽出液でなめしたレザーで覆われ、フロア・マットはリサイクルナイロンのエコニールが使用されている。iDriveコントローラーに用いられるウッドパネルにはFSC認証(森林認証制度)を得たものを使っているという。ダイヤルやシフトセレクター、シート操作スイッチなどはクリスタル製とすることで、ラグジュアリー感をうまく演出している。