ぎょっとするほど大きなキドニーグリルは、エンジン冷却の必要のないEVだけにあくまでデザインとして配置されたもの。自動車において電動化が進めば進むほど、内燃エンジンでの差別化が難しくなり、デザインが持つ役割は大きくなると言われるが、文字通りBMWはそれで自己主張をしているというわけだ。
ボディサイズは全長4955mm、全幅1965mm、全高1695mmと、おおよそX6(4945×2005×1695)と同じくらい。ホイールベースが3000mmとX6比で+25mmとなっており、これが室内の広さに効いている。
真横から眺めたときに、ボディサイドのラインが後ろにいくにつれてキックアップし、なだらかに下ってきたルーフともあいまって窓部分を小さくスポーティーに見せるデザイン処理は、i3やVision iNEXTと共通するものだ。