コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、1〜3月度のカフェ・レストラン編だ。
コメダ珈琲、ドトール、サンマルク…
「見せかけの増収と本物の増収」で格差
カフェ・レストランの主要3社が発表した1〜3月度の月次業績データは、以下の結果となった。
◯ドトール(ドトール・日レスホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比117.6%(17.6%増)
2月度:同103.6%(3.6%増)
3月度:同105.8%(5.8%増)
◯サンマルク(サンマルクホールディングス〈HD〉)の既存店売上高
1月度:前年同月比115.5%(15.5%増)
2月度:同92.3%(7.7%減)
3月度:同100.7%(0.7%増)
◯コメダ珈琲(コメダホールディングス〈HD〉)のFC向け卸売売上(既存店)
1月度:前年同月比109.4%(9.4%増)
2月度:同97.2%(2.8%減)
3月度:同103.0%(3.0%増)
3月度の業績において、今回取り上げるドトール、サンマルク、コメダ珈琲の3社全てが前年度の実績を超えた。しかし、実はこの増収が「本物」である勝ち組企業と、「見せかけ」でしかない負け組企業に分かれている。次ページでその構図を詳しく解説しよう。