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首都圏における中学受験塾の王者、SAPIX(サピックス)の次を担う中学受験塾はどこなのか。今、難関校志向を売りとする「少数精鋭型」の中学受験塾の人気が高まっている。知られざる少数精鋭塾の神髄を各塾のキーパーソンへの忖度なしのインタビューで明らかにする、連載『ポストSAPIX 中学受験の少数精鋭塾大解剖』#22では、渋谷教育学園幕張や渋谷教育学園渋谷、慶應義塾湘南藤沢などの難関中高一貫校の帰国生入試・英語入試で圧倒的な合格者シェアを誇る「帰国子女アカデミー」の石戸雄飛・受験戦略リードと対談。その前・後編のうち後編をお届けする。(教育ジャーナリスト おおたとしまさ)
トップ校の英語入試では
英語のテストで算数力を試す
おおたとしまさ 4教科入試の難易度と、帰国生・英語入試の難易度の相関はありますか。
石戸雄飛・帰国子女アカデミー・受験戦略リード 相関はあります。トップ校は帰国生入試の英語も難しくなります。渋谷教育学園渋谷、渋谷教育学園幕張、広尾学園、市川は高レベルです。逆に慶應義塾湘南藤沢が求めるのは英検準1級程度で、帰国生であれば十分に到達を目指せる水準と考えられます。
英検1級を持っていても渋谷教育学園渋谷では不合格例があります。つまり、単純な英語力だけを見ているわけではないということです。渋谷教育学園渋谷では、まずネイティブの先生が筆記・面接・エッセーを見てふるいにかけます。ただし、そこでふるい落とされた受験生のエッセーを日本人の教員が再度精査し、それが内容的に優れていれば、敗者復活する仕組みです。英語での審査がクリアできればあとは国算の得点で合否が決まります。そこをクリアできないと国算満点でも不合格です。
また他の学校では、大問1が受験算数で、全て英語表記というケースもあります。リーディング、ボキャブラリー、ロジックと分かれているロジックのセクションの中に算数問題が出ることもあります。
おおた 面白い。課目としては英語だけど、実際は算数力を試すという。一口に英語入試と言っても、どんな力を試されているのかは、本当に学校によって違うのですね。
石戸 帰国生入試や英語入試のやり方は学校によって多様ですし、合否判定の方法がブラックボックスであることもあります。ONETES(旧首都圏模試センター)のリストが便利ですが、私たちも英語入試・帰国生入試実施校ガイドを作って配布しており、ホームページから無料でダウンロードも可能です。
おおた 入試形態が多様であるということは、情報整理が煩雑になる半面、序列化されにくいというメリットがあります。もし、みんなが同じような英語入試を始めたら、結局その中での偏差値表が出来上がってしまいます。
石戸 おっしゃる通りです。
おおた あまりに多様だからこそ入試の形態に振り回されず、やはりしっかりとした英語力を身に付けることが重要ですね。傾向と対策は最後の最後にすればいい。英語+国算に絞る戦略は、特に小6の最終局面での負担を減らし得ます。理社の知識の詰め込みをしなくていいですから。
小さな頃から英語力を積み上げて維持していれば、そこでの得点力はそんなに上下しない。国語力もそんなに上下しない。あとは算数をどれだけ仕上げることができるかが勝負の決め手になる。だいぶシンプルな中学受験になりますね。
理社の知識はどうせ忘れちゃいますが、英語力は生涯にわたって使えますしね。ただし、4教科の勉強だって大変なのに「プラスαで英語も」というのは現実的とは思えません。どこかのタイミングで英語+国算にするのか、英語は使わずに4教科でいくのかを選択しなければならないですよね。







