働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本書の内容を一部公開します。

「勉強したところを見える化する」資格試験の不安を消す方法Photo: Adobe Stock

どんな資格試験にも効く! 最強勉強法

 仕事や家事をしながらの試験勉強は、どうしても予定通りに進まないことが多いですよね。それが続いてくると、だんだん焦り始めます。

 人によっては「来年改めて受けよう」と考え始めてしまいます。これは絶対にダメです。

 こういうネガティブ思考になるのは、学習の進行状況が把握できていないからです。

 つまり、「自分は今どこの分野が終わっていて、どこが手つかずなのか」が明確にわからないので、ちょっと勉強時間がとれなかっただけで、イライラしたり不安になったりします。

 そこで私は、「勉強したところ」を下図のように可視化することにしました。

 このシートは大量記憶表といい、私が考案したものです。

 縦の列には、資格試験名や勉強項目を記入します。基本的には、問題集を数ページごとに小分けして、勉強する分野(テーマ)を記入していきます。

 横軸は思い出す間隔を表しています。初日のスタート地点を0とし、半日後が0.5、翌日が1(1日後という意味)になります。初日だけは、記憶に定着させるために同じユニットを2回やるため0.5としています。日からは1日ごとに復習し、徐々に2日後、3日後と復習する間隔を広げていきます。

 上図のように勉強できたところはマーカーで色を塗るようにしたのです。

 そうすることで、「すでに勉強できている分野」「まだあまり進んでいない分野」が明確にわかるので、漠然とした不安がなくなるのです。

 重要なことは学習の進行状況を「可視化」すること。つまり一目見てわかるようにすることです。色がついていくと自分の「自信」につながります。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)