働きながら3年で、9つの資格に独学合格! 大量に覚えて、絶対忘れないノウハウとは?
「忘れる前に思い出す」最強のしくみ、「大量記憶表」を公開!
本連載の著者は棚田健大郎氏。1年間必死に勉強したにもかかわらず、宅建試験に落ちたことをきっかけに、「自分のように勉強が苦手な人向けの方法を編み出そう」と一念発起。苦労の末に「勉強することを小分けにし、計画的に復習する」しくみ、大量記憶表を発明します。棚田氏の勉強メソッドをまとめた書籍、『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』の刊行を記念して、本書の内容を一部公開します。
どんな資格試験にも効く! 最強勉強法
「過去問をちゃんと勉強したのに合格できませんでした」という声をよく聞きます。
はっきり言います。そうじゃありません。次の図をご覧ください。
これは過去問と試験範囲の関係です。過去問とは、この広い試験範囲にちりばめられている「点」を指します。過去問「だけ」を周回すると、この点をひたすら追っているのと同じです。
ですが、ほとんどの資格試験では、過去問とまったく同じ問題はほぼ出ません。
では、どこから問題が出るのでしょうか。そうです。過去問の「周辺知識」です。
過去問の「点」だけを追っていてもある程度点はとれますが、合格点にはなかなか到達できません。
大切なのは「点」ではなく「面」の知識です。
では、過去問の周辺知識はどうやって勉強すればいいのか、ここですよね。
「過去問の活用法」を実演!
過去問の周辺知識を的確に覚えていく学習法、それが「過去問の活用法」です。ここからは実演します。宅建士の問題で早速やっていきましょう。
還付充当金の未納により保証協会の社員の地位を失った宅地建物取引業者は、その地位を失った日から2週間以内に弁済業務保証金を供託すれば、その地位を回復する。
これは正しいでしょうか? それとも間違っているでしょうか?
答えは「×」です。さて、この問題が解けたとして、どこが違うかを検証していきます。宅建士に興味がない方も、過去問の活用についてイメージがわきますので、このまま読み進めてください。
保証協会の社員の地位を失った以上、自動的にその地位が回復することはありません。なぜなら保証協会をクビになったからです。
保証協会の社員の地位を失った宅地建物取引業者に残された選択肢は、営業保証金を供託することです。しかも、その地位を失った日から1週間以内に供託しなければなりません。
まずここまでを理解します。
ただ、これで終わってはいけません。問題集の解説にもここまでは書かれているでしょう。ここからが大切なポイントです。