新型コロナウイルスの感染流行前、ニューヨーク州スカースデールに住むダニ・ガンチャーさん(18)はベビーシッターで時給15ドル(約2000円)ほどを稼いでいた。親たちに皿洗いを頼まれたり、遅くまでいるように頼まれたりすることもあった。ところが今では、時給25~30ドルが懐に入る。親たちの要求はずっと少なくなった。その上、ダニさんをまるでVIPのようにもてなしてくれる。「やたらと感謝してくれるので、『なんとまあ、たった3時間しかいなかったのに』と思う」とダニさんは言う。「10代のベビーシッターと親たちとの力関係が変わってきた」子供たちを抱えて巣ごもり状態だった2年が過ぎ、親たちが職場や社交に戻るのと同時に、パートタイムのベビーシッターの奪い合いが起こっている。ティーンエージャーたちは前より上等なおやつをもらえるようになり、つまらない雑用が減った一方、実入りは格段に良くなった。
VIP待遇のベビーシッター、親は職場と社交に復帰
「何でも食べたいディナーを注文してあげる」
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