米国株は過去数十年で最長の売り相場の真っただ中にある。株価が底入れに近づいているかどうかは誰にも分からない。売り相場は、それがいつ終わりに近づくかを予測しようとするストラテジストたちを長年悩ませてきた。パニック的な売りが広がった後だったこともあれば、1973~74年の下落局面のように薄商いが数日続いた後だったこともあった。過去の下落局面を振り返っている投資家やアナリストの多くは、S&P500種指数を弱気相場入り寸前まで押し下げている足元の売りがまだしばらく続くとみている。S&P500種指数は1月3日の過去最高値から19%下げており、2020年3月に始まった強気相場が終わりを告げる20%安が迫る。ドイツ銀行によると、今年の株安は5カ月目に入り、リセッション(景気後退)を伴わない一般的な反落時よりもはるかに長期化している。
米国株、一段安でも底入れはまだ見えず
「状況は良くなるどころか悪化の一途をたどるだろう」と、あるポートフォリオマネジャーは話す
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