米国株は過去数十年で最長の売り相場の真っただ中にある。株価が底入れに近づいているかどうかは誰にも分からない。  売り相場は、それがいつ終わりに近づくかを予測しようとするストラテジストたちを長年悩ませてきた。パニック的な売りが広がった後だったこともあれば、1973~74年の下落局面のように薄商いが数日続いた後だったこともあった。  過去の下落局面を振り返っている投資家やアナリストの多くは、S&P500種指数を弱気相場入り寸前まで押し下げている足元の売りがまだしばらく続くとみている。