上海市のロックダウンは長期化し、中国経済の成長を鈍化させている。中国政府が目標とする5.5%成長は可能なのか。中国経済のスペシャリスト5人に今後の経済見通しについてアンケートを実施した。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
今後の中国経済の行方は
どうなるのか
3月28日から始まった上海市のロックダウンは、中国経済に大きなショックを与えた。4月の中国の主要経済統計は軒並み悪化した。小売売上高は前年同月比11.1%減、鉱工業生産は同2.9%減となり、3月より減少幅を拡大した。固定資産投資は年初来累計の前年同期比6.8%増となったが、3月の同9.3%増より伸びが鈍化した。
中国政府は2022年の成長率目標を5.5%前後としているが、22年1~3月期の実質GDP(国内総生産)は前年同期比4.8%増と目標値を下回った。目標達成には、4月以降、より高い成長が必要となる。
今後の中国経済の行方はどうなるのか。世界経済のエンジンの一つであるだけに、その動向は他の国に大きく影響を及ぼす。
そこで、ダイヤモンド編集部では、中国経済のスペシャリストに緊急アンケートを実施した。次のページの表がその結果である。