習慣1「パンをこねる」など、
感情を発散してイライラを解消する

 何かに対してイライラする気持ちは、いくら小細工をしても、なかなか収まるものではありません。

 イライラとした感情はマグマのように心の奥にふつふつと潜み、すっきりと消えません。

 その場の爆発は避けられたとしても、いつか大爆発する危険性が残っているわけです。そこでマグマの熱を利用して、温泉をわかすような発想の転換が必要になります。

 私が患者さんにお勧めするのは「パンをこねる、つくる」というものです。

 パンづくりは結構、体力を使うそうです。粉に行き場のない怒りをぶつけてこねているうちに、溜めた怒り分の体力が消耗してしまうと、ある患者さんに教えてもらいました。それ以来いろんな患者さんにお勧めしています(パンじゃなくてもハンバーグでも何でも体力が必要で、パワーを生地が受け止めてくれるものなら何でもいいようです)。