「お金は欲しいけど、あんまり仕事はしたくない」「仕事はキライじゃないけど、一生お金のために働くのはイヤだ」
そんな思いが少しでもあるのなら参考にしたいのが、入社4年目の26歳でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を果たした遠藤洋氏の著書『投資をしながら自由に生きる』(ダイヤモンド社)だ。仕事をしながら小型株集中投資によって資産を築いた著者が、「最速でお金から自由になる」ための秘策を伝授! さらに、お金にも時間にも場所にも縛られず、好きなことで楽しみしながら収益を得て、人生を満喫するための方法を徹底指南する。
※本稿は
『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。

【たった4年でFIREできた元会社員が教える】<br />インカムゲイン(配当金や家賃収入)による<br />定期収入を重視しない2つの理由とは?イラスト:伊藤ハムスター

インカムゲインよりキャピタルゲイン重視の理由

私自身は、定期収入を目的とした不動産投資や配当金狙いで株を買うといったインカムゲインの投資はあまり積極的にしていません。その理由は、2つあります。1つは、自分が得意とするキャピタルゲイン狙いの「小型株集中投資」のほうが、圧倒的に高いパフォーマンスが得られるからです。

ビジネスで成功するためには「選択と集中」が大事であるとされるように、投資も選択と集中が大事です。過去には私もFX取引や商品先物取引、有名企業銘柄への投資など、さまざまな投資や投機を経験してきました。相場に張りついていなければならない短期のFX取引などは、いくらパフォーマンスがよくても、大切な「自分の時間」を奪われてしまいます

相場のチェックは1日5分程度でいい

いろいろと経験してみた結果、小型成長株へ集中的に資金投入する手法がいちばん自分に向いていて、パフォーマンスが高いという結論にたどり着きました。投資を実行するまでは多少時間をかけて調べますが、一度投資してしまえば、定期的に株価やニュースをチェックすれば問題ないので、「時間の自由」も確保できます。特に問題がなければ、相場を見ている時間は1日5分程度です。

積極的に資産を増やしたいと思っているうちは、複数の投資に手を出すより、仕事や趣味で携わったりしていて自分が詳しい業界に絞り、集中投資したほうが、より効率的に資産を増やすことができます。

身銭を切って投資することに意味がある

2つ目の理由は、「まだ守りの投資をする年齢でもない」と考えているからです。原稿執筆時点で私は33歳ですが、不動産投資による家賃の安定収入や配当金を狙ったり株式投資へシフトするには、まだ少し早いかと感じています。不動産投資にももちろん興味があるのですが、それでも自分がいちばん得意な株式相場でのアクティブな運用は続けたいと思っています。

もう1つの背景として、私が主宰している投資コミュニティ「ixi」に有益な情報を共有するためにも、私自身が積極的に攻めの姿勢で株式投資を続けなければいけないと考えているからです。相場から離れてしまうと感覚が鈍くなってしまいます。身銭を切って投資をしていない人が発する投資情報や投資理論には、説得力は生まれないでしょう。

小型株集中投資によってパフォーマンスアップ

将来的には、配当金などの安定収入を意識したインカムゲイン狙いの投資もやるタイミングがくると思います。ただ少なくとも、いまはまだ積極的に値上がり益を狙いにいく、アグレッシブな投資のほうが自分に合っていると考えています。

私自身のポートフォリオ(資産構成の割合)をよく尋ねられますが、株価の上下によって変化するものの、だいたい次のような割合で推移してきました。大学時代はある程度、投資先を分散していたのですが、会社員になって集中投資にシフトしてからのほうが投資のパフォーマンスは圧倒的によくなりました

※本稿は『投資をしながら自由に生きる』より一部を抜粋・編集したものです。

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