バーチャルファーストで起こるビジネスチャンスがわかる教科書『メタバースとWeb3』の著者である國光宏尚氏と、IT批評家でフューチャリストの尾原和啓氏、『世界標準の経営理論』の著者で早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏の鼎談を実施。最終回の3回目はメタバースの本質について迫ります。
>>國光宏尚×尾原和啓×入山章栄 鼎談01回目 強いリーダーは要らなくなる!?「メタバースとWeb3」で一変する組織像とは
>>國光宏尚×尾原和啓×入山章栄 鼎談02回目 ビットコインの「悪魔的仕組み」とは? 人間の本質を突いた設計の妙
メタバースの発展に必要な「実在感」とは
尾原和啓(以下、尾原) 鼎談も最後の回になりましたね。
入山章栄(以下、入山) ここまではWeb3、すなわちブロックチェーン側の話を中心にしてきました。でも、この『メタバースとWeb3』の大きな主張は、両者はワンセットということです。実は僕はメタバースのほうもめちゃめちゃ興味があって、聞きたいことがたくさんあるんです(笑)。
コロナ禍によりZoomなどオンラインでコミュニケーションを取る機会が増えましたよね。「オンライン上で済むなら、出社や移動はしたくない」といった声も多くなっているそうです。
大手デベロッパーさんから「入山さん、これから都市はどうなるんでしょうか? 都市はいらなくなるんでしょうか?」と相談を受けたことがあるんですが、僕は「五感で考えましょう」という話をしたんですね。