競合他社ばかり見ていた会社が変わり始めた
ビジネスウェア3.0を定義する――これが共創コミュニティ「シン・シゴト服ラボ」のミッションだ。
ビジネスウェア1.0はスーツ、2.0はビジネスカジュアル。ここまでは、既存の社会通念を元に、ファッション業界が作り出してきた流行だ。対してビジネスウェア3.0は、働き方の多様性が一気に広がった現代のビジネスパーソンとともに考え、提案していきたいという。
「目指すは会社の売り上げアップではなく、世の中を良くすること。お客さまの課題と青山商事が培ってきた素材や技術といったアセットをつなぎ、もっと使えるブランドにしていきます」(平松さん)
コミュニティマネージャーやプロジェクトマネージャーには、青山商事一筋の社員を抜擢した。平松さんはその意図をこう語る。
「私は、青山商事を中から変えたいと思っていました。本当に変えるなら、外から来た私ではなく、プロパー社員を抜擢するのが重要です。コミュニティが始まると、社外の方との交流によって、メンバーの視座が目に見えて向上していくのが分かりました。その姿を見て、他の社員も集まってくるようになりました」(平松さん)