年末年始は高校スポーツの季節でもある。暮れの駅伝、バスケットボールに始まり、ラグビー、サッカー、バレーボールと続く全国大会が、大雪で決勝が19日に順延となった男子サッカーと17日に決勝が予定される女子サッカーを残して、ひと通り終わった。

 駅伝で優勝したのは男子が豊川(愛知)、女子が立命館宇治(京都)、バスケットボールは男子が延岡学園(宮崎)、女子が桜花学園(愛知)、ラグビーは常翔学園(大阪)、バレーボールは男子が星城(愛知)、女子が下北沢成徳(東京)が高校日本一の栄冠を手にした。

 これまでの4競技・男女7種目中、愛知県勢が3種目を制したことになる。愛知のスポーツファンはちょっと鼻が高いだろう。

 優勝校を見ると総じて強豪校が順当に勝った印象がある。駅伝女子の立命館宇治は3度目の優勝、バスケの延岡学園は2年連続2度目、桜花学園はなんと18度目、バレーの星城と下北沢成徳は2度目、ラグビーの常翔学園は聞き慣れない名前だが、ラグビーファンには強豪として馴染みのある大阪工大高が改称されたもので5度目の優勝になる。

 初優勝は駅伝男子の豊川。豊川が強くなったのは、強豪・仙台育英から有力選手が多数転校加入した効果が多分にある。東日本大震災の影響もあって仙台育英は前回大会で満足のいく結果が得られなかった(12位)。そのため監督が退任。その影響で多くの選手が転校を希望し、受け入れ先となったのが豊川高校だったわけだ。ゴソッと入った有力転校生と元々いた選手の力を合わせた結果、勝ち取った初出場初優勝だった。

サッカー決勝は初進出の顔合わせ
05年以降の6年は初優勝校が続いた

 そんな中、意外な高校が躍進したといえるのがサッカーだろう。勝ち残った鵬翔(宮崎)も京都橘も初の決勝進出である。