円安再加速、135円台
なぜ日銀だけが利上げできない?
円安が再び加速している。
円ドル相場は4月下旬に一時、1ドル130円台をつけた後、一服感があったが、6月1日には再び130円台となり, 13日には一時135円台まで円安が進んだ。1998年10月以来の円安水準だ。
ところが、日本銀行は、「円安は日本経済にとって望ましい」と主張し続けている。そして、大規模金融緩和を維持する姿勢を全く変えていない。
物価上昇についても黒田東彦総裁は「家計は値上げを受け入れている」と発言。強い批判を受けて発言撤回を余儀なくされた。
世界の多くの中央銀行が利上げを行なっている。欧州中央銀行(ECB)も量的緩和を終了し、7月1日に0.25%の利上げを行うことを決めた。
日銀はなぜ金利上昇を認めないのだろうか?
それには景気などへの配慮よりも日銀自身の事情がある。