企業型の確定拠出年金に加入している人が
会社を中途退職した場合も要注意
二つ目のパターンは、企業型の確定拠出年金に加入している人が会社を中途退職した場合である。この場合、どう手続きをするかは退職後の進路によって異なるが、ごく簡単に言えば方法は2通りしかない。
ひとつは、それまで積み立てられてきた資産を「iDeCo(個人型確定拠出年金)へ移す」ことだ。そしてもう一つは、資産を「他の企業型確定拠出年金に移す」という方法である(実際はもう少し例外的なケースもあるが、ごくまれな例なので、今回は省略する)。
ところが、いずれの方法もやっていない人たちの数は100万人以上にもなる。そして、その資産額の合計はなんと約1500億円にもなるのだ。しかも、このお金は下手をすると60歳になっても受け取れなくなってしまうかもしれない。
一体どうしてそんなことになるのだろう。